根津美術館

正門からのアプローチ ©藤塚光政

外観 ©藤塚光政

エントランスホール ©藤塚光政

庭園

Interview

日本商環境デザイン協会 (JCD) レビュー

隈研吾は世界を股にかけ建築を作りまくる建築家。しかしそれは、90年代に仕事が無いときに、日本の地方の小さな仕事を経験する中でたどり着いた建築の認識からはじまったという。それは著書のタイトルになった。いわく「反オブジェクト」「負ける建築」。コンクリートの箱でなく、空気にそよぐ粒子のような現象の空間。強さでなくていい、負ける建築でいい、というわけだ。その思想は工事中の国立競技場にまで波及する。根津美術館はそうしたスローガンがあまり強くなく、程よく表現された大変洗練された建築である。屋根の薄さや各所のディテールは一切手を抜く事無く追求されている。

建築設計:隈研吾建築都市設計事務所 / 隈 研吾
受賞歴:毎日芸術賞2010、BCS賞2011

推薦団体
施設名
根津美術館
住所
〒107-0062 東京都港区南青山 6-5-1
電話番号
03-3400-2536
竣工年
2009年10月
URL
http://www.nezu-muse.or.jp/

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