ブンカホステルトーキョー

東京デザインセンター (TDC) レビュー

BUNKA HOSTEL TOKYOは、浅草の商店街の一角に位置する築30年の商業ビルを、外国人旅行者をメインターゲットにして、現代の日本文化を発信するホステルにコンバージョン。地域に開かれた空間のあり方を目指して、1階には旅行者と地域の人々との気軽な交流の場となる「居酒屋 ブンカ」が設けられ、地域にとって新しいスタイルの社交場となっているようだ。上階のホステル部分は、簡易な寝室空間が通路からカーテンで仕切られているだけだが、木の温かみのせいか意外とチープ感がない。
2020年開催のオリンピックに向けて、全国ではさまざまな宿泊施設がオープンしているが、その中でも、このホステルの企画設計を手がけたUDSのホテルは、いずれも地域コミュニティとのつながりを考えている。その街に開かれたデザインの試みは、グッドデザイン賞でも高い評価を受けた。さらに、ユースホステルのような超低価格ホテルが、こんなに充実している国は日本だけと言ってよいかもしれない。

企画・設計:UDS株式会社、アートディレクション・VIデザイン:高橋理子、設計協力:宮崎晃吉・須藤剛、照明デザイン:村角千亜希、サインデザイン:田中裕亮
受賞歴:グッドデザイン賞 2016

推薦団体
施設名
ブンカホステルトーキョー
住所
〒111-0032 東京都台東区浅草1丁目 13−5
電話番号
03-5806-3444
竣工年
2015年12月14日
URL
http://bunkahostel.jp/ja/

前のページへ戻る