浅草文化観光センター
Interview
東京デザインセンター (TDC) レビュー
雷門の向い側の角地、わずか326㎡の敷地に、観光案内所、会議室、多目的ホール、展示室といった多様なプログラムが詰め込まれている。各階が独立したように「屋根」を積み重ねることで、今までの積層建築では存在しなかった「新しい断面」を作り出した。屋根と床の間には斜めに切り込まれた隙間が生まれ、その隙間をミニマムな設備スペースとすることで、通常の中高層建築と同じ階高でありながら、大きなフロア空間を獲得している。また、各階の屋根は建築を8つの平屋へと分節し、それぞれの室内の独立性を生み出した。1・2階の吹き抜けでは、同時にふたつの屋根の勾配を感じることができ、6階では屋根の傾斜を利用することで、中間階でありながら、階段状の床を持つホールが設けられている。最上階では無料の展望テラスから、雷門から浅草寺へと続く仲見世を見晴らすことができる。
建築設計:隈研吾建築都市設計事務所
受賞歴: グッドデザイン賞 2012
- 施設名
- 浅草文化観光センター
- 住所
- 〒111-0034 東京都台東区雷門 2-18-9
- 電話番号
- 03-3842-5566
- 竣工年
- 2012年2月