BOOK AND BED TOKYO

日本商環境デザイン協会 (JCD) レビュー

インターネットが席巻しているのに、日本に限らず韓国や台湾等でも「本」が急浮上している。「本」のある空間に魅力的で新しいものが増えているのだ。BOOK AND BED TOKYO (ホテル＝簡易宿泊所) もそのような新しくて斬新な空間である。カプセルホテルというよりはユースホステルのスタイルで、宿泊の場面としてはハンディを背負っている。だがホテルは潜在的にコミューンの場である。他者と出会い交錯するライフスタイルとしての場なのだ。このことをいささか過激に、「本」を介して実現したのがBOOK AND BED TOKYOだ。本棚と寝るための棚が同居する。図書館に宿泊する冒険ドラマが待っている。

インテリア設計：SUPPOSE DESIGN OFFICE / 谷尻 誠・吉田 愛
受賞歴：JCDデザインアワード2016大賞